ファンレターの書き方って難しいですよね。
書くことはまとまらないし、語彙力もない。
ネットで検索してもかしこまった敬具や時候の挨拶が出てきてしまう…。
レターセットも凝った方がいいの?しかも封筒を二重にする必要があるだって!?
そんな方のために私が普段ファンレターを書いているときに気をつけていること、構成などを書いていきます!
※私がファンレターを書いたことのある人は女性アイドルと作家なので、その職種の方を想定しています。
私はファンレターを受け取る側、検閲する側ではないのであくまで参考程度でお願いします。
手紙の構成
挨拶
まずはやっぱり挨拶から始めます。
時候の挨拶から始めるものですが、ファンレターなのでそこまで畏まった始まりではなくても良いでしょう。
もちろん、丁寧に書くに越したことない!だとか、推しが時候の挨拶が入った手紙が好きと言っていれば書いた方が良いです。
しかし、その後の書く文章のテンションや内容、手紙がいつ届くか、いつ読まれるか、などを考えるとちょっとギャップがあるのではないかなあと思い私は書いていません。
「はじめまして。いつも楽しく拝見しております」
と、無難に短くまとめています。
以前にもファンレターを送った場合、もしくはファンレターを送ったことはないけどイベント(ミーグリとか握手会とか)で話したことがあるなんて場合は、
「こんにちは。いつも楽しく拝見しております」
というように「初めまして」を「こんにちは」に変えたり、
「こんにちは。何度かミーグリで話したことはありますが、ファンレターは初めて書きます」
というような情報を書いてみるといいかもしれません。
あくまで、自分的には初めてじゃないな…という違和感解消のために書いているので「以前も送りしました!覚えてますよねw」とか、
「ミーグリで前に喋ったことのある○○です!」
っていう相手を試すような言い方はやめましょう!!
「初めまして」or「こんにちは」+「いつも楽しく拝見(視聴)しております」という挨拶が無難且つ短くまとまってよいのではないかと思います。
内容の書き方
なんと言っても中身が一番重要ですよね。
だからこそ特に迷ってしまう箇所です。
しかし、構成やコツをつかめば単調な印象は回避できます。
好きになったきっかけ
初めてであれば、最初に好きになったきっかけを書くとスラスラかける気がします。
初めて手紙を書くならせっかくですし好きになったきっかけを書いてみましょう!
きっかけってその人の推しポイントが詰まっていると思いませんか!?
お顔が好きって一目惚れだったとしてもそこには表情や好きなお顔のパーツがあると思います。
最初は絵柄だけが好きって場合でもそれだけ魅力があったわけです。
初めて手紙を書くわけじゃない&以前にもきっかけを書いたことがあるという場合でも、「今作の○○さんを見て○○さんを推していてよかったと思いました。○○さんを好きになったきっかけは~で~なので今作を見て改めて~と思いました」というように書けます。
そもそも誰がどんな内容を書いたかまでは向こうも覚えていないだろうし、覚えていても好きなところは何度も伝えたって良いから気にしなくてよい、と身も蓋もないことも考えます。
好きなところ、感想
思いの丈をぶつけていきましょう!
と言っても好きなところがまとまらない、箇条書きみたいになってしまう…などなどあると思います。
しかし工夫すればスラスラ思いの丈を書き留められます!
表現が単調になってしまうとき
ファンレターを書いていると「すごい」「おもしろい」「好き」しか書けなくなっちゃいませんか?私はそうです。
いくら心がこもっていれば大事と言えどそれしか言えないのかみたいな文章になってしまう…。
しかし、ちょっと書き方を工夫するだけで単調な印象が薄まります。
その方法は「すごい」にバリエーションを持たせること
例えば、
「ダンスがすごくて好きです。歌がすごくて好きです。」
なんだか少し味気ないですよね。
ここに何のときかを”具体的に”書いていきます。
「ダンスがすごくて好きです。特に○○のMVの2:21あたりのダンスが好きです。
あの曲のソロパートの歌がすごくて好きです。」
ちょっと印象変わりましたよね?しかも具体的に書くことでより伝わってきます。
ここからさらにどうすごいのかを書き、単調な印象になった要因も削除します。
「ダンスがすごくて好きです。特に○○のMVの2:21あたりのダンスが髪の毛の舞い方や表情、指の先まで全部カッコよくて好きです。
あの曲のソロパートが○○さんの力強い歌声がグッときてすごかったです。」
だいぶ印象が変わりましたね!
すごいと思った理由を書くこと、そして最後の言葉(ここで言う「好きです」)を二回続けないこと、そうすると同じ内容と語彙、大したことない文章でも伝わりやすくなったと思います。
小学生が書いたみたいな文章になる
たまにこういう表現を見かけます。
これは書き方ではなく精神的な話ですが、
まず、成年向けで活動してるとかでもない限り小学生がファンレターを送ることだってあります。
私は小学生のときにファンレターを書いたことがありますが、振り返ると失礼なことも書いていたし字も下手で雑だし…という風に文章以前に全くマナーがなっていなかったです。
そもそも小学生が書くような文章ってどういうのを考えていますか?単調な感想ですか?マナーの話ですか?日本語表現のことですか?じゃあ外国語圏の書くファンレターも変になりますか?
いろんな人がいます。
自分より下手な文章はいるからいいだろう!という話ではなくて、変な自意識はなくそう、という話です。
いやいや自分は小学生じゃないし日本語圏で日本語圏の作家に日本語で送ろうとしているんだけど…という話でもなくて、無意識下で”変な手紙”を考えるのは良くないよ!という話です。
散々コツとかなんとか言いましたが、やっぱり大事なのは伝える内容だと思います。
”悪い手紙”、”稚拙な手紙”を考えるとそれを避けようってことだけ考えて伝えたい内容も満足に書けないです。
一番大事なのは巧拙じゃなくて、相手に伝えたいことです。
綺麗事じゃん!という話でもなくて、まずはハードル下げてみよう!という心意気でいきましょう。
締めの言葉
こちらも冒頭の言葉と同じく、敬具などはいらないかなと考えています。
※「拝啓」を書いたときはもちろん必須!
「これからも応援しています。次の新曲(次回作)楽しみにしてます」
が無難且つまとまっているかな?と思います。
他にも、
「暑い日/寒い日が続きますが、お体ご自愛下さい」
というのも良いかもしれません。
ただ、たまに体調不良で休業…ってときもあるのでもしその時期に届いちゃったら嫌だな~プレッシャーかけてるみたいだな~って気持ちになりそうなので個人的には避けています。
手紙の封筒や文字色について
封筒って二重の方がいいの?
アイドルへのファンレターは封筒を二重にすると知ったとき驚きました!
自分の住所、名前は黒塗りにされるからその汚れを防止するため、自分の住所を書いた封筒の中に住所を書いていない封筒、手紙を入れるわけです。
これを知った私はひとまず封筒を二重にしましたが、黒塗りの噂ってそもそも本当なのか?じゃあそもそも住所も本名も書かない方が良くないか?などなど考え、二重にすべきなのか?と疑問がわきました。
結論から言うと封筒の二重はどっちでも良いです。
以前、アイドルの子がファンレターをブログに公開したとき、切手がある(つまり封筒が二重になっていない)の手紙と、切手がなく宛先(住所)も書かれていない封筒両方が映っていました。
私が送ったファンレターは外側の封筒がなくなり、中に入れた封筒で載っていました。
そこから推測すると、検閲後は外側の封筒は運営側が処分してくれる→わざわざ処分する意味はないはず=やはり本名住所は黒塗りされる噂は本当と考えました。
ちなみにニックネームなど本名じゃなければ書いても大丈夫なようです。
ミーグリのレポなどでたまにファンレターの内容を話した人も見かけるわけですから、こちらも本当だと思います。
封筒は二重にしてもしなくてもどちらでも構わないわけですからお好みで大丈夫です!
ただ、黒塗りされると封筒の見た目が損なわれる&黒塗りする運営さんに手間がかかりそうなどなど懸念点があれば二重にすると良いです!
作家さんなどは検閲や黒塗りを聞きませんが、汚れや雨などが気になるな…という場合は二重にしても良いかもしれません。
(ちなみに私は検閲を聞かない=勝手に処分してくれないとなると却って手間かな…?黒塗りの噂もないのに二重できたら変かな…?と色々考えて二重にしない派です)
私が使用した外側の封筒は無印の封筒です。
サイズがちょうど良いものがありました。
クラフト紙なのでシンプルながらも少しおしゃれな雰囲気があるので、そのまま使っても良し、外側の封筒に使うにも抵抗がなくて良しです。
あとは大きめの封筒使う手もあります。
大幅に大きめのサイズの方が絶対入るからそれで良くない?というところですが、サイズや重さよっては切手の料金が変わってしまうので注意です。
しかしやはりシンプルな茶封筒は安くてそのへんの懸念点がなければ良いですね…。
でも大きいだけなら少し手間ですが、切ってサイズを合わせる手もあります。
外側の封筒は処分されるようですしね。
レターセットや文字色は凝った方がいいか
レターセットはなにがいいか、茶封筒ルーズリーフではさすがに味気がないというもの。
当然中身が一番大事ですが、公言している好きなキャラクターのものにするだとか、作品で題材にしたモチーフにするだとか。
相手目線に立って良さげな封筒にするのも良し、単純に自分が好きな柄にして手紙を書くことに楽しさを見出しても良しです。
また、無地でも封筒を推しのサイリウムカラーにすると味気ない印象はないんじゃないかな!と思っています。
また、無地のものなら住所などがかからないようにマスキングテープやシールなどでちょっと装飾することもできます。
封するものについて
液体のりだと便箋の方に浸透する可能性もあるので避けた方が無難かな?と思います。液体ではなく固形のりなら良いと思います。
他にも両面テープでも良いと思います。
二重封筒の場合は中の封筒はシールだけという風にしています。
シールは、シーリングは見た目がかわいい!でも面倒そう…という方にお勧めなのがシーリングシール!
見た目がシーリング風になっていて、蝋で溶かす必要なくあの可愛い見た目が再現出来ちゃいます!
ちゃんと蝋で溶かして使用する本格派も売っています。
こういうの昔のヨーロッパあたりを舞台にした作品でしか見ないからもう廃れてなくなったものだと思っていました。
あとは本格的に蝋を溶かす+両面テープの手軽さが両立できるこういうキットも/p>
文字について
文字はボールペン、もしくは万年筆などインク系がマナーです。
私は小学生の時そんなこと知らずシャーペンで書いていました!!
マナー抜きにしてもインクの方が綺麗に見えるのでボールペン、あるいは万年筆などで書くと良いです。
文字色については、文字は見やすさが一番なのでやっぱり黒でしょう。
でも少し文字色もこだわってみたい…という場合は黒に近い色、サクラクレパスのこのシリーズがおすすめです。
かなり黒に近くて見やすいです。
サイリウムカラー、メンバーカラーにするというのも良いですが、見づらかったら(特に黄色のような薄い色や赤みたいに目がチカチカする強い色など)相手が大変ですよね。
初歩的な注意点など
さて、いろいろ書きましたが初歩的な注意点として、
誤字脱字、特に住所は届かない可能性があるので気をつけましょう!
あと相手の名前を間違えると熱意半減です!
宛先は公式サイトを確認しましょう。
例えば日向坂のメンバーに送りたいって時はこちら公式サイトのQ&Aから
櫻坂や乃木坂も同じように公式サイトにあります。
これじゃメンバーの○○宛になってないじゃん!と思うかもしれませんが、
「日向坂46運営事務局」宛のあとに「○○ ○○様」と書けばOKです。
作家宛の場合は基本的にその掲載雑誌の住所と「○○ ○○先生」と書けばOKです。
例えばジャンプはこんな感じ
作家宛の場合は「様」でも「先生」でもOK!
青い鳥文庫なんかはどちらでも良い旨が書かれていますね。
他に注意点…というよりマナーとして控えるべきは、「返事ください」といった催促、またファンレターなのにアドバイスをするなどの上から目線、あたりでしょうか。
ファンレターは相手に好きを伝えること、
上手い言い方しようとかは考えなくていいですし、相手が感銘を受けるような文章を書かなくてはいけないなんてハードルを上げて自分には書けない…と筆を置くのももったいないです。
相手のことを考えた素直なファンレターを書きましょう!
ついでに運営や出版社にこんなにファンレターが届くならこの人に仕事を振ろうと認識してくれることを祈りましょう!笑
以上、ファンレターの書き方でした。